研究開発

当社は既存事業の強化・拡大と同時にグローバル視点でカーボンニュートラルな社会を目指します。
そのために、社会のニーズを把握したうえで、多彩な技術を融合させ、新規価値・次世代新規事業・新製品の創出に取り組んでまいります。

触媒担体及び触媒担持浄化材の開発

触媒担体及び触媒を担持させた浄化材を開発しています。

触媒を担持するための高比表面積な担体を開発しています。高比表面積な物質である多孔質材料と各種助材を混ぜて粘土化させます。主材となる多孔質材料は活性炭やゼオライト系等の要求性能に応じた材料を選択し、得られた粘土を担体となるハニカム構造形状にします。

触媒担持浄化材は、これまでに銀や酸化チタンのような金属及び金属酸化物をはじめとする触媒作用のある物質を担持させた浄化材を、排ガス処理装置等への実装を目指して開発しています。

CO2吸脱着型回収装置の開発

常温の二酸化炭素(CO2)を吸着・脱離させることによるCO2除去をはじめ、濃縮し高濃度にしたCO2を活用するためのCO2吸脱着型回収体及び付帯装置を開発しております。

一般的なCO2吸着材料としてはゼオライト系が広く知られていますが、空気中の水分の影響により性能が大きく低下する問題がありました。弊社のCO2吸着材料は水分に悪影響を受けにくく、高湿度環境下においても高いCO2吸着性能を保持し、大気中からのCO2回収に適した仕様となっています。
CO2吸着材料をメッシュ形状にすることで、低圧損の回収体を開発しています。

VOC吸着材及び処理装置の開発

工場等の生産設備の排気に含まれる揮発性有機化合物(VOC)の除去や高純度の溶剤回収に使用される吸着材及び処理装置を開発しております。

弊社のVOC吸着材及び処理装置は、VOCを活性炭や無機系吸着剤（ゼオライトなど）に物理的に吸着して捕集することができます。VOC処理装置を使うことによって、VOCを排ガス中から回収し、清浄なガスを大気に放散できるようになります。また、空気清浄度の高いブース内の諸工程で発生したVOCを回収して清浄な空気を再びブース内に循環させる、といった使用方法も可能です。弊社では特に、低濃度のVOCを除去することに長けたVOC吸着材及び処理装置の開発をしています。